大神様が見ておられる(レポート13)

勉強会レポート

 公務員は政治家に弱い。その身分や処遇を左右されるからである。安倍元首相の森友問題など、官僚は一応に口を閉ざし、正義感のある末端の職員が自殺をされた。訴訟を起こされた奥さんの会見の姿は痛々しい。

 先月、山口県副知事も、安倍元首相のせいで、これまで問題視されなかった法違反を持ち出されて辞職させられた。林芳正外務大臣との地元選挙区をめぐる政争のとばっちりである。   

 「山口県副知事が辞職 公選法違反 略式起

 訴罰金 自民関係者から『頼む』と」

 〔朝日新聞全国版3・12・25〕

 「警察庁長官は安倍元総理の忖度男、山口県警本部長はその一の子分」〔週刊新潮 12月30日・1月6日号〕とある県警本部長が、起訴にとても本気だと地元記者から聞いた。

 友人の副知事に、頑張れ、応援しているとの葉書を送った。「送検の副知事会見淡々とかつての同僚妻の同窓」の短歌も添えた。礼状が届いた。氏は妻の葬儀にも参列してくれている。

 マスコミもまた、本当のことをなかなかストレートに語らない。「訴えられる」からだと地元記者は言う。政治家にもの申した山口県出身のNHKキャスターは降板となった。

 一方、霊界物語はユーモアも加えつつ、世間が知らない物事の真実を、はっきりと示している。

 昨年十二月二十七日勉強した第五十二巻(第二四章「応対盗」)には、世評とは逆の悪人たちの真の姿が示してある。〔「愛善世界」誌令和元年5月号掲載〕

 平民宰相の原敬は、泥棒会社の社長。第一次大本事件の主犯、山県有朋。高田悪次郎たる安田善次郎は、みずほ銀行の前身の一つ富士銀行となる前の安田銀行創始者。「表善裏悪の帳本人」「応対盗人(ぬすびと)」=盗人に対応とは実質盗人。「鉄棒(かなぼう)を以て銀行会社を叩き壊し、巨万の富を積」むというやり方。日本銀行理事の立場を利用し莫大な日銀資金を使い、経営不振の銀行を自分の傘下におさめたと本にあった。

 合法的な形で、人の弱みにつけこみ金を儲ける悪事を、大神様が見ておられるのである。霊界物語の要約だけではその真実に触れることはできない。安田に関し四冊の本を読んだ。

 昨年十月、衆院選前週の参院補欠選でも、自民党の北村経夫後援会入会申込書が庁内で配布された。こちらは不問であるところにも、今回の副知事起訴の異様さがある。

 なお、北村氏の祖母は、山口県田布施町にある「踊る宗教」のサヨ教祖である。同町は、安倍元首相の祖父岸信介元首相、その弟佐藤栄作元首相の出身地でもある。

 また、明治天皇の実体だとか、第六十七巻(第六章「浮島の妖猫」)に出て来る虎猫とかいう説がある大室寅之祐も同町出身という。前述の山県有朋は、天皇の出自が気になったのか、南北朝正閏(せいじゅん)(どちらが正しいか)問題が出た時、全身痙攣を起こしている。〔岩波新書 岡 義武著 山県有朋〕                     

           (令4・1・17)
〔『愛善世界』令和4年3月号掲載〕

コメント

タイトルとURLをコピーしました