藤井 盛

「愛善世界」誌掲載文等

(51) 天の岩戸開きを考える(その二)

○「火水(かみ)の戦い」か? 出口和明著『大地の母』に「火(か)水(み)の戦い」という言葉が出て来る【註1】。 「直と鬼三郎にかかる神霊同士の争いを、役員信者たちは「火(か)水(み)の戦い」と呼んだ…まさに竜虎あいうつ…火水の戦いが熾烈にな...
「愛善世界」誌掲載文等

㊳霊界物語 第16・17巻に学ぶ(1)~現実味を増す霊界物語の世界~

○三伏(桶伏山・鉢伏山・虎臥とらふす山)  6年前の平成28年10月8日、「天空の城」竹田城跡を訪れた。妻の希望であった。「お父さんの行くところは大本のところばかり」とよく言われていたが、実は、竹田城跡も大本と関係があった。 「天空の城」竹...
勉強会レポート

軍備撤廃は一貫した御教え(レポート24)

昭和24年に再発足した人類愛善会により平和大行進が行われている。「平和憲法を守ろう」「世界軍備の全廃」の横断幕などが掲げられ、出口榮二先生や梅園浩氏らが先頭に立っておられる(大本70年史下巻1113頁)。  また、昭和29年の第五福竜丸の水...
短歌

朝日新聞全国版「朝日歌壇」入選歌

朝いつもいっしょのバスを待ちながら言葉交えず寂しき人ら                      〔昭50年1月第四回 五島美代子選〕   自らの巣に死すほかなき蜘蛛にして餌(え)を待つままに風に吹かるる                  ...
短歌

朝日新聞山口版「歌壇」入選歌

選者 音羽 晃 〇孫拓くんまもなく一歳家電好き今は掃除機離せば泣きぬ   〔平30・7・4 〕   〇池田屋に斃(たお)れたる志士松陰の義母の実家も道の辺山口    〔平30・9・5 〕           ○買い置きしままなる白菜真二つに...
勉強会レポート

霊界物語を世に広める(レポート23)

明治三十七年頃の出口聖師のお歌がある。  「吾が書きし五百六十七冊の著書は残らず蛆虫(うじむし)焼きたり」(歌集「百千鳥」)という霊界物語一巻(「発端」)にある「旧役員の反抗」に関するものである。  出口聖師はよほど悔しく思われたのであろう...
「愛善世界」誌掲載文等

㊲-3 聖師の御神格を隠して来た歴史(3)

〇今も生きる特高組織と治安維持法  戦前、大本を弾圧した特高は、戦後も内務省「公安課」、各警察本部「警備課、公安課」と組織を変え、また、特高官僚は一旦公職追放の対象となったものの処分解除となり、旧自治省や警察庁等の上級幹部に復職し、その組織...
「愛善世界」誌掲載文等

㊲-2 聖師の御神格を隠して来た歴史(2)

開教百年目の霊界物語 〇聖師の御神格隠しが極まる   「三代教主伊都能売御霊論」  「聖師を救世主とは言わない約束」は、なおも続く。その極め付きが、聖師の御神格を三代教主に置き換えたことである。  昭和二十九年十月二十九日の全国主会長会議に...
「愛善世界」誌掲載文等

㊲-1 聖師の御神格を隠して来た歴史(1)

開教百年目の霊界物語  「聖師を救世主とは言わない」という約束が、戦後、昭和二十一年の愛善苑発足時にあったことを教学委員であった土井靖都氏が書き残しておられる。  万教同根、人類愛善を旗印に再出発した大本であるが、その後の歩みは不可解なとこ...
勉強会レポート

構図が似ている(レポート22)

今年八月の盆前、高村正(まさ)大(ひろ)衆議院議員の優香夫人が、二月に他界した父の初盆のお参りに来られた。正大氏は元自民党副総裁正彦氏の息子さんである。夫人に父の祀られている祖霊舎を二拍手で拝むようお願いし、以下を説明した。  わが家は神道...
短歌

歌集 妻千枝

◇◇プロポーズ〔昭和五十六年春〕 桜花(さくらばな)打ちに打つなり雨の日の夕暮れ方を君と歩めり 雨霞(あまがすみ)錦帯橋はおぼろにて春の嵐に一日(ひとひ)は暮れつ 吾が妻にと汝(なれ)に告げたり食事終え雨降りしきる外に出でしとき 「嫁はんに...
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宣伝歌集 1 出口王仁三郎著 (新撰)

宣伝歌集 1 出口王仁三郎著 (新撰) 開教百三十年 瑞生大祭記念 大本信徒連合会(令和4年8月9日 第1刷発行) 動画一覧はこちら
勉強会レポート

二十回目の山鹿・平和祈願祭(レポート21)

「神の子神の生宮たる吾々は、五六七神政出現ため、対外的戦備を取り除かねば駄目です」(64巻上5章「至聖団」)とのお示しに反し、安倍元首相は閣議決定で憲法解釈を変更し、「軍隊として戦争することになる」という、従前認められていなかった集団的自衛権の行使を一部容認した。
勉強会レポート

恨みを呑んだ挨拶(レポート20)

八月二十九日の勉強会は、五十三巻一六章「暗示」から一八章「八当狸」まで。解放されたビクトリア王が、バラモン二将軍を酒宴でもてなす折の複雑な心情が描写されている。  「泥棒に家を焼かれ、家族を殺された上、自分の命を助けて貰うたのを感謝するやう...
勉強会レポート

霊界での御幸はいを祈る(レポート19)

冥土の八衢(やちまた)で、ヱルサレムの宮を叩き潰した主犯と従犯の男が、幽庁の伊吹戸主神様(いぶきどぬしのかみさま)の裁きに送り込まれる場面がある(52巻24章「応対盗」)。  大正十年二月十二日に起きた大本第一次事件の首謀者をめぐる話で、従...
勉強会レポート

贖(あがな)いは御身(おんみ)の苦しみをもって(レポート18)

五月三十日の勉強会は五十三巻一二章「鬼の恋」から一三章「醜嵐」まで。カルナ姫は、その美貌で二人のバラモン将軍を恋の虜(とりこ)となし、二人の中に葛藤を起こさせる。思惑どおり、二人は軍刀で斬り合いを始める。  これと似た話が毎日新聞「ウクライ...
勉強会レポート

困難な時代を選ぶ(レポート17)

四月二十五日、第五十三巻の第一○章「女丈夫」と第一一章「艶兵」を勉強した。女丈夫ヒルナ姫らが、艶めいた美貌を武器に、久米彦らバラモン将軍を籠絡する。「媚びを呈し」「恍惚」とさせ、二人の将軍をメロメロにさせている。  ウクライナ侵略を止めない...
勉強会レポート

聖神教語(しやうしんけうご)を遵奉(じゆんぽう)して(レポート16)

前回(レポート15)、「本当の世界平和は全世界の軍備が撤廃したときにはじめて実現される」という出口聖師の吉岡発言(朝日新聞 昭二○・一二・三○)を紹介した。  出口聖師は、吉岡発言から二年後の昭和二十三年一月十九日に御昇天されるが、吉岡発言...
勉強会レポート

世界平和は全世界の軍備が撤廃したとき(レポート15)

道の栞に戦争と軍備に関するお示しがある。  「世の中に戦争くらい悪しきものはなく、軍備くらいつまらぬものはなし」「一つよりなき肉体を捨てて血の河、骨の山を作らねばならざるなり」「この悪しき世を松の世、神世となさんために、天より瑞の御霊を降し...
勉強会レポート

教えは悪事を働けるもののため(レポート14)

同じ日の新聞(朝日新聞令和四年一月二十八日)に興味ある記事が二つあった。俳優の高橋英樹さんの語りと福島原発事故放射能汚染による甲状腺がん被害者の提訴の記事である。二つは「見えない悪」で共通していた。 ○  髙橋さんが時代劇の悪役を語っている...
勉強会レポート

大神様が見ておられる(レポート13)

公務員は政治家に弱い。その身分や処遇を左右されるからである。安倍元首相の森友問題など、官僚は一応に口を閉ざし、正義感のある末端の職員が自殺をされた。訴訟を起こされた奥さんの会見の姿は痛々しい。  先月、山口県副知事も、安倍元首相のせいで、こ...
勉強会レポート

草莽々(ばうばう)たる萱野(かやの)(レポート12)

このレポートは今回で12回目の区切り。1回目のレポートで取り上げた「桜を見る会」の安倍元首相は、先の衆院選挙の山口4区で2万4千票を減らし、全国最低の投票率49・67%の山口県の中でも、48・64%の低投票率であった。  国民の厳しい目を気...
勉強会レポート

石屋の陰謀(たくみ)(レポート11)

岸田総理大臣は十月四日就任の翌朝、アメリカのバイデン大統領と電話会談を行い、日米同盟の強化を確かめ合っている。外国首脳との最初の電話会談であり、日本がいかにアメリカを頼みにしているのかがよくわかる。  この日米関係を象徴したかのような表現が...
勉強会レポート

信仰者の臨死体験(その2)(レポート10)

大本の信仰がある我々は、有難いことに死後霊界に行くことを教えられている。  「人間は未来の世界のある事が判らねば真の道義を行ふことが出来ぬ」「神幽現三界を通じて善(ぜん)悪(あく)正(せい)邪(じや)勤怠(きんたい)の応報(おうはう)が儼然...
「愛善世界」誌掲載文等

㊱台風14号と「9月8日のこの仕組」~本宮山教碑建立九十年目の異例な台風~

昭和六年九月八日に本宮山に教碑【註1】が建立されて九十年目に当たる今年九月八日、非常に強くなった台風14号が、異例の東進ルートをとった。そして九月十八日、台風は出口聖師が最後に御巡教された和歌山県に上陸した。  この九月十八日の九十年前は旧...
勉強会レポート

信仰者の臨死体験(レポート9)

今年は、元伊勢と出雲出修百二十年及び霊界物語口述百年に当たる。また、大本の重要な御経綸が行われてきた九月八日に、本宮山教碑が建立されて今年は九十年に当たる。  神は万物普遍の霊にして 人は天地経綸の大司宰也 神人合一して茲(ここ)に無限の権...
勉強会レポート

真剣な祝詞奏上(レポート8)

「呑めよ騒げよ一寸先は暗(やみ)よ 暗(やみ)の後には月が出る」。国祖大御神御隠退の混乱のなか、大蛇(おろち)の悪霊と金狐の邪霊に憑依され驕慢甚だしいウラル彦が謡うこの歌に、皆が踊り狂う(第5巻第19章「旭日出暗」)。これに、新型コロナウイ...
「愛善世界」誌掲載文等

㉟仇敵は恩人 ~第81巻(天祥地瑞申の巻)に学ぶ~

御歳暮を持ってきた叔母の顔を見て驚いた。息子の三億円の借金返済のため、お金を借りようと何度も我が家に足を運んでいたころの険しい表情が消えていた。優しく穏やかな顔になっていた。  叔母の夫、つまり叔父が亡くなった時、私はうつ病で入院中で葬儀に...
勉強会レポート

三番叟「トートータラリ」(レポート7)

六月二十八日、第五十二巻第二章から第四章までを勉強した。  【あらすじ】  第二章「哀別の歌」には、天界の天人のことが述べてある。初稚姫は、大神が太陽と現れ給う天国の天的天人で、能(よ)く神を祭り、宣伝使や信者の模範となり給うとある。また、...
勉強会レポート

教義と社会的行動(レポート6)

五月二十四日、第五十二巻に入った。第一章「真と偽」の愛と善に関する次の文章から、ボランティア活動に話が及んだ。お示しに沿うかどうか、動機が不純であっても、結果としていいことをしていれば、何もしないよりはいいのではないかなどの意見もあった。 ...
勉強会レポート

油断と慢心の罪(レポート5)

阿良田 浄・藤井 盛  四月二十四日は、第五十一巻第一七章「狸相撲」から第二一章「夢物語」まで。今回は「油断と慢心の罪」がテーマである。 〇  徳公と初公が、妖幻坊の妖術に欺されて豆狸たちと相撲をとっていると、ランチ将軍に仕えていたケースが...
勉強会レポート

女性について(レポート4)

二月十七日夜のNHK「ニュースウォッチ 9」で、オリンピック組織委員会新会長候補への橋本聖子五輪相一本化の報道がなされた。森喜朗前会長の女性蔑視発言による辞職の後任者 についてである。  その報道の解説者に見覚えがあった。「スポ ーツニュー...
勉強会レポート

詐欺の手口を知っておこう(レポート3)

昨年令和二年の振り込め詐欺など特殊詐欺の被害額が二七七億円で、依然深刻な状況にあると警察庁が発表している。 私にも詐欺の葉書が届いた。妻が三年前に他界した時である。「奥さんには借金があり、このままでは訴えられる。そうならないようにするので至...
「愛善世界」誌掲載文等

㉞渋沢栄一と霊界物語

霊界物語第四十七巻( 第一○章「震士震商」)に、この二月から始まったNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」の主人公 渋沢栄一をモデルにしたと思われる慾野深蔵が登場する。  「約五百の企業を育て、約六百の社会公共事業に関わった『日本資本主義の父...
勉強会レポート

高姫は我がこと(レポート2)

霊界物語インターネット勉強会が一月三十日(土)午後に開催された。第五十一巻第八章「曲輪城」から第十二章「初花姫」まで。 小北山の聖場乗っ取りに失敗した高姫が、浮木の里の曲輪城で、兇党界の肉体的凶霊妖幻坊の妖術に惑わされる場面である。 〇  ...
勉強会レポート

秘書が責任を取る(レポート1)

新型コロナウイルス感染拡大の中、インターネットによる霊界物語勉強会が月に一回、開催されている。自宅のパソコンで参加できるwebミーティングソフト「Zoom」を利用したもので、出口孝樹代表責任役員がお世話をされている。  昨年十二月二十六日(...
「愛善世界」誌掲載文等

㉝霊界物語口述開始百年に向けて

~宣教の御用に勤(いそ)しむ~ 〇霊界物語〔拝読録音〕のインターネット配信  私の投稿「霊界物語の全巻録音」が、『愛善世界』誌平成三十年三月号に掲載された。加えて、この音声データを皆さんにお譲りすることも紹介していただいた。  私はこの霊界...
「愛善世界」誌掲載文等

㉜ヨリコ姫の改心

~浄土真宗と霊界物語~  出口信一先生の講演集「救世(ぐせい)の船(みふね)に」の巻頭に、霊界物語第六十七巻第五章「浪の鼓」の一節が記してある。花香姫が大神の神徳を讃美した歌の一つである。 救世(ぐぜい)の聖主に遇ひ難く瑞霊の教(をしえ)聞...
「愛善世界」誌掲載文等

㉛神島開きを考える

〇妻との三つの旅    「お父さんが行くのは大本のところばかり」  三年前の平成二十九年十月に他界した妻が、ある時期からこう言い始めた。妻を大本の行事に連れて行くため、なるべく前泊や観光を入れるようにした。  今回の文書は、妻が亡くなるまで...
「愛善世界」誌掲載文等

㉚新型コロナウイルスと信仰の力

新型コロナウイルスに関する新聞記事の中に、ヘブライ大学教授ユヴァル・ノア・ハラリ氏へのインタビュー記事があった(朝日新聞四月十五日)。氏は世界的ベストセラー「サピエンス全史」(邦訳)がある歴史学者である。次のように答えている。 「情報を得て...
「愛善世界」誌掲載文等

㉙国依別宣伝使と言霊の神力

~古事記と霊界物語~ 〇国依別は出口聖師  出口王仁三郎聖師は、霊界物語第二十巻から登場する国依別は自分のことだと言われたという【註1】。    国依別は登場早々、「嬶泣かせの家潰し」とか「後家倒し」と紹介され、お国、お光、お福、お三、お四...
「愛善世界」誌掲載文等

㉘真に依信すべきは主神一柱のみ

~スエデンボルグ著「天界と地獄」と霊界物語~  霊界物語の入蒙記には、出口聖師の教えが、既存の宗教にはない霊界の真相を説いた「火の洗礼」であることが示してある。  我々は、霊界を知ることにより人生が現幽を通じたものであり、また、現界での生活...
「愛善世界」誌掲載文等

㉗ 御手代お取次のご神徳

~草野一也さんと『真(しん)如(にょ)能(の)光(ひかり)』~  福島県の草野一也さんの「御手代(みてしろ)お取次(とりつぎ)のご神(しん)徳(とく)談」についてご紹介したい。今年八月十一日(日)、瑞生大祭前日の夜、愛善荘においてお聞きした...
「愛善世界」誌掲載文等

㉖「お父さん、足の痛いのが治った」

~草薙剣(くさなぎのつるぎ)の御神徳~  平成から令和への天皇の代替わりの儀式で、三種の神器のうちの剣(つるぎ)と璽(じ)(まが玉)が引き継がれた。このうち剣は、本体が熱田神宮に御神体としてまつられているが、この剣に関するお陰話を紹介したい...
「愛善世界」誌掲載文等

㉕拍手で立ち上がる光の柱

~江崎栄次大本山口本苑長に聞く~  二月三日の大本山口本苑での節分大祭で斎主を務められた江崎栄次本苑長が、祝詞奏上の後、拍手をした時に、自分の手から光の柱が立ち上がったのを見たと、大祭終了後の挨拶で参拝者の皆さんにお話をされた。その光の柱に...
「愛善世界」誌掲載文等

㉔霊界物語の全巻録音

○全巻録音が全巻拝読に  今から二十八年前の平成二年、三十二歳の時、霊界物語第六十九巻からの拝読に際し、併せて録音することを始めた。第六十八巻まで一回りしたのが平成二十年で、五十歳の時である。十八年を要している。  霊界物語は、音読で一巻拝...
「愛善世界」誌掲載文等

㉓罪を贖い続ける贖い主

○聖師が家の前の山口線を  昭和十年二月二十三日、出口王仁三郎聖師が、我が家の前を走るJR山口線を、汽車で通っておられた。聖師の歌日記【註1】でわかった。  石見なる益田の神聖発会式      すませて今日は徳山に入る        〔昭和...
「愛善世界」誌掲載文等

㉒日本会議と鰐口曲冬

~憲法改正をめぐって~  日本国憲法施行七十年目となった昨年五月の憲法記念日に安倍首相が九条改正を表明し、現在その作業が進められつつあるが、憲法改正運動を中心となって進める日本会議の運営は、生長の家創始者・谷口雅春氏の信奉者により行われてい...
「愛善世界」誌掲載文等

㉑改心と風景

現代社会は災害や紛争、犯罪が多発し、また不正やいじめなどがはびこる苦しみに満ちた世の中だと我々の目には映る。しかし、これが本来の姿だろうか。神を悟り改心した者は、風景に天国のありさまを見ることが霊界物語に示してある。 ○鈴木秀子さんの体験 ...
「愛善世界」誌掲載文等

⑳出口なお開祖と初稚姫

藤井 盛 出口なお開祖   一月二十九日、愛善苑の塩津晴彦さんが兵庫県たつの市で開催されている「霊界物語たつの研修会」の第三十五回に参加した。  第四十八巻の勉強をしていた時に、特にその場で話題になった訳ではないが、第一〇章「天国の富」(下...
「愛善世界」誌掲載文等

⑲地軸の傾き

~傾きがなくなる五十世紀~                    藤井 盛  日本に四季の移り変わりがあるのは、地球の地軸が二十三・四度、太陽の公転面に対して傾いているからである。  つまり、太陽の周りを地球が傾いて回ることで、夏と冬とでの...
「愛善世界」誌掲載文等

⑱吉田松陰と出口王仁三郎聖師

藤井 盛  黒船来航の幕末に、深く国を憂えた孝明天皇と吉田松陰、これら二人と出口王仁三郎聖師との関わりをまとめ、今また時代の転換期にある今日(こんにち)、特に松陰の行動力から、我々の信仰のあり方を考えてみた。 〇大本との関係が強い玉(たま)...
「愛善世界」誌掲載文等

⑰パインタラ事件後80年目の台風
 ~数運は天運と相合す~

藤井 盛 ○平成十六年台風六号  平成十六年(二○○四)、戦後初めて六月に兵庫県に台風が上陸した。  この台風六号は、二十一日午後一時に神島付近を通り、亀岡の横を抜けて、午後二時に綾部上空、そして午後三時に冠島・沓島付近を通り抜けている。六...
「愛善世界」誌掲載文等

⑯キクイタダキの群と御先祖様

藤井 盛  平成二十四年十二月十四日、我が家の墓掃除に向かった。朝の九時半ごろである。  墓掃除は好きな方であるが、病気のため三年間行けなかった。ようやく体調が戻り始めたため、墓掃除に行ってみようという気になったのである。 ○  墓は、山に...
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⑮応対盗人 ~第五十二巻第二四章から~

()                           藤井 盛  霊界物語には、実在の人物がモデルとなって、中有界で裁かれる様子が描かれている。  実在の人物がモデルであるだけに、その善悪について、社会の評価と神様の目との違いを、我々は...
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⑭大国先生の生家を探して

藤井 盛  聖師さまの側近であった大国美都雄先生は、山口県山口市の出身です。この度その生家があった場所を探してみました。  大国美都雄先生の生家が山口市にあった。  私の家から十キロメートル先の山口市大内矢田という所にかつてあり、大深家と言...
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⑬東日本大震災犠牲者慰霊五年祭レポート(2)

震災地慰霊祭を草野一也さんに聞く  東日本大震災の被災地を回って、三年前から慰霊祭を続けておられるいわき市の草野一也さんに、ご自身の特異な体験も混じえ、慰霊祭についていろいろとお聞きした。  お聞きしたのは、平成二十八年三月十一日、福島県相...
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⑫東日本大震災犠牲者慰霊五年祭レポート(1)

ふくしま共同診療所を訪問して  東日本大震災による福島第一原発事故放射能汚染の影響で、福島県内で小児甲状腺がんが多発しているという。その診療を目的に、平成二十四年十二月に開設された「ふくしま共同診療所」を訪問した。 小児甲状腺がんの多発  ...
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⑪タラハン国の物語を聞く

藤井 盛      私は、自分で拝読した霊界物語を録音しているが、第六十七・六十八巻のタラハン国の物語を聞いてみた。一度聞いて面白かったので、再度、少し丁寧に聞いてみた。何が面白かったのか、感想をまとめた。 ○勧善懲悪的な物語  わかりやす...
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⑩大峠と信仰

藤井 盛  イスラム国をめぐる争いが、なお世界で鎮まる様子がないが、聖師から「これから、本当の火の雨が降る。第三次世界大戦がある」と聞かれた方々がいる。  この聖師の話をもとに、今年八月二三日、愛善苑春日井分苑で「大峠と信仰」と題して講話を...
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⑨宣伝使知団周造氏の宣教活動

藤井 盛  知団(ちだん)周造氏は、戦前の大本激動の時代に山口県の東部、周防(すおう)地域に信者を拓いた功労者である。昭和三十六年一月に、氏の二十五年周年慰霊祭が行われ、記念誌「周東の光」が発行されている。  この中には氏の手紙や日記がある...
「愛善世界」誌掲載文等

⑧ ―二代さまの実話―「あんたたちが大本を守ってくれ」

(聞き手 藤井 盛)   第三次大本事件を二代さまは予言されていたという。そのお言葉を直接、二代さまから聞かれた亀岡市のS氏に聞いた。 なお、この二代さまのお言葉は、約三十年前の「愛善世界」に掲載されたとのことであるが、私には初耳であり、今...
「愛善世界」誌掲載文等

⑦軍備に関するお示しについて

一 はじめに  戦後七十年の今年、現在、国会で安全保障関連法が審議されているが、そこでは、日本の軍備のあり方について、中国との軍事的バランスや憲法解釈の中でのみ議論されているように感じる。  では、一体、大本の教えでは軍備についてどう示され...
「愛善世界」誌掲載文等

⑥台湾時代の思い出

大本山口本苑 多賀谷 紫さん                                 (聞き手 藤井 盛)                   聖師さまは台湾に四度渡られるなど、台湾を大切にされていたが、台湾生まれである大本山口本苑...
「愛善世界」誌掲載文等

⑤現界と天界とのつながり

我々の住むこの現界と死後に行く霊界、特に天界とのつながりについて、話を三つまとめてみた。 ◆臨死体験と信仰  私は臨死体験をされた方から、直接お話を聞いたことがある。  大阪府の岩川千代子さんという方に、平成二十年十一月、第三回霊界物語フェ...
「愛善世界」誌掲載文等

④オリオン星座に思う

一月の夜八時ごろ、東南の空に冬の星座で代表的なオリオン星座を見ることができる。 ◆救世主の証(あかし)  オリオン星座には、縦に並んだ三つ星がある。同様に聖師の背中にも縦に三つ、黒子(ほくろ)が並んでいる(昭和四十七年発行大本教学第十一号)...
「愛善世界」誌掲載文等

③聖師の第二回目の高熊山修業 ~歌集『霧の海』より~

出口王仁三郎聖師は、明治三十一年旧二月九日から高熊山で修業をされているが、第二回目の修業が、回顧歌集『霧の海』の中にあるのでまとめてみた。  なお、霊界物語や大本七十年史には第二回目の記載がないが、時期は「青葉の初夏」とある。 ◆時川安家 ...
「愛善世界」誌掲載文等

②第三次大本事件と私

◆はじめに  私は、昭和五十一年三月の出口京太郎氏総長就任の挨拶を、万祥殿で聞き、後に、京太郎氏が昭和五十五年五月五日に王仁三郎を襲名するという話も聞いた。聖師様の「ご神格」をご理解できなかったのだろうか。  昭和五十七年五月の教主継承者変...
「愛善世界」誌掲載文等

①霊界物語と私

私は自分の声で録音した霊界物語を、病気で苦しい時に、布団の中で聴きました。  私は、かつて自分が録音した霊界物語を、癌末期の叔父に聞かせました。亡くなりはしましたが、信仰が霊界物語中心へと変わり、性格もずいぶん明るくなりました。  また、録...