㉕拍手で立ち上がる光の柱

「愛善世界」誌掲載文等

~江崎栄次大本山口本苑長に聞く~

 二月三日の大本山口本苑での節分大祭で斎主を務められた江崎栄次本苑長が、祝詞奏上の後、拍手をした時に、自分の手から光の柱が立ち上がったのを見たと、大祭終了後の挨拶で参拝者の皆さんにお話をされた。その光の柱について江崎本苑長に聞いた。

藤井 光りの柱はいつ立ち上がったのですか。

江崎 節分大祭祝詞を奏上し、みんなで感謝祈願詞(みやびのことば)を奏上し拍手をした時が最初です。拍手と同時に光の柱が立ち上がったので驚きました。拍手のたびに光の柱が立ち上がり、四拍手で四回です。気のせいかなと思ったのですが、その後も、讃美歌の後の拍手でも、さらに、大祓行事での最後の神言の後の拍手でも立ち上がりましたので感動しました。

藤井 こういったことは初めてですか。

江崎 初めてです。感謝祈願詞を奏上し、おめでとうございますという気持ちを込めて拍手をしたとき、気が付いたら光の柱が立ち上がっていました。その後、祖霊舍への列拝がありました。今度はどうかなと思いながら拍手をしましたが、光の柱は立ち上がりませんでした。

藤井 光の柱の高さや幅などは。

江崎 目の高さのところの、拍手で合わせる指の先から光が出て、そこから十センチほどの高さまでの柱でした。また幅は、拍手をするときの、両手の指と指とを合わせた幅ほどで、二、三センチぐらいでした。

藤井 色はどうでしたか。

江崎 金色と言うのか黄色と言うか、その中間と言うのか、とてもきれいな色でした。下の方が濃くて上は薄かったです。また、光は半透明で、前にある大神さまへのお供えものは見えました。

藤井 実は、この元旦に妻の神霊(みたま)を大本山口本苑の祖霊舍へ合祀しました。祭官は斎主一人であるため、「鎮まりましませ」と奏上した後に警蹕(けいひつ)がありました。ところが、祭典後に斎主が言われるのに「鎮まりましませ」と言うのに合わせて、誰かが警蹕をかけているのが聞こえて驚いたと言っておられました。

江崎 私も、祖霊合祀の折には、いろいろな経験をしています。ほんとにすっと神霊(みたま)が入って行かれるのを実感するときがあります。また、招魂式に参拝されていた方から、霊璽(れいじ)に光が入って行くのが見えたとか、霊璽が虹のように光ったとかいう話を聞いたこともあります。

藤井 福島県の草野一也さんは、お母さんにお取次をした時に、黄金色の光が御手代全体から出て来て、加えてそこから「おおもと」の字が浮き出たと言われています。お母さんの具合も直ぐ良くなったとのことです。また私にも、お取次終了と同時に妻が目を閉じて昇天していくという場面が、目の前でありました。普通では考えられないこうした不思議を、我々は神様から見せていただいている、見せられているのだなと思います。

江崎 そういったものを見せていただけるのは、我々が、ある一定の信仰の高まりの中にあるからではないでしょうか。こうした経験は、実感をもって、我々の信仰を神様からさらに高めていただけるものだと思っています。

江崎栄次山口本苑長

        (平30・2・4記)
〔『愛善世界』平成30年3月号掲載〕

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