女性について(レポート4)

勉強会レポート

 二月十七日夜のNHK「ニュースウォッチ 9」で、オリンピック組織委員会新会長候補への橋本聖子五輪相一本化の報道がなされた。森喜朗前会長の女性蔑視発言による辞職の後任者 についてである。

 その報道の解説者に見覚えがあった。「スポ ーツニュース部デスク房野一尊、あっ、房野さんだ」。十二年前、私が県の広報広聴課で知事の記者会見担当の時に、県の記者クラブにおられた。たいへん誠実な方で、番組を見ながらさらなるご活躍を祈った。ただ、橋本五輪相のセクハラ問題への言及があり、またあらぬ方面からの圧力を受けなければいいがと心配した。

 オリンピックを巡ってにわかに女性がクロー ズアップされたが、三月二十二日(月)夜の勉 強会も、高姫の女性たることをクローズアップ した箇所となった。第五十一巻第一四章「自惚(うぬぼれ) 鏡」から第一六章「暗闘」までである。
 高姫は自らを鏡に映し、その美しさに自らが()れている。特に第一五章「餅の皮」での描写 はなかなかのもので、ぜひその箇所をお読みい ただきたい。戦前の検閲にひっかかったかどうか、また確かめてみたい。

 この高姫を「和光同塵的」に改心させようと 頑張るのが初稚姫である。初稚姫は、出口なお 開祖の精霊である稚姫君命の裔である。そして、なお開祖の更生、生まれ変わりが出口直美 大本四代教主様だと出口聖師が言われている。 直美様のご昇天一週間前、体を動かせなくなら れた昨年十一月六日が、奇しくもなお開祖ご昇 天の日である。大神様はこうして直美様の御霊(みたま) の証しをなされたのではないだろうか。
 なお、稚桜姫命(=稚姫君命)は、国祖国常 立尊の気息(いぶき)よりお生まれになり、国大立命(くにひろたちのみこと)と並んで最初の人間姿の神様である。男女平等で日本は世界百二十位だが、大本の御教えでは、 女性は確たる位置にある。

 ところで、法華経の提婆達多品(だいばだったぼん)第十二に「変成男子」とある。「女身は垢穢(くえ)、五障」があり成仏は(すみ)やかではないが、龍女が「変じて男子と成って」成仏し、法を説いたとある。       

 大本では、天照大御神の御霊(みたま)が五男神で、女 体男霊であるので「変性男子」と言い、素盞嗚命の御霊(みたま)が三女神で、男体女霊であるので「変性女子」と言う。それぞれを厳の御霊、瑞の御霊と言い主神のご顕現である。主神は天国では太陽、霊国では月と現れられる。そして、天国の夫婦は二人ではなく一人として数え、大本の 御教えでは男女は一体である。

 今回参加された女性のご感想。

「『世の風波(ふうは)にもまれ、あらゆる権謀を(ろう)し、 鬼の如き荒男を(へこ)ませ、神人をなやませた』高 姫が十八歳くらいに若返り、めかして自惚(うぬぼれ)鏡を 見ている様は、あの高姫にもこのようなところ があるのかと笑ってしまいました」

          (令3・4・2)
〔『愛善世界』令和3年6月号掲載〕

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