構図が似ている(レポート22)

勉強会レポート

 今年八月の盆前、高村(まさ)(ひろ)衆議院議員の優香夫人が、二月に他界した父の初盆のお参りに来られた。正大氏は元自民党副総裁正彦氏の息子さんである。夫人に父の祀られている祖霊舎を二拍手で拝むようお願いし、以下を説明した。

 わが家は神道の大本。古事記に一番最初に出て来る天之御中主大神を信仰している。写真の一番左が、出口王仁三郎聖師で教祖。その右が出口なお開祖と末子のすみ二代教主。出口聖師は二代教主の夫。

 これが、出口聖師のお茶碗で昭和初期の作品と言い、出口聖師の親指の跡の三つのくぼみに、夫人の指を当ててもらった。出口聖師直筆の掛け軸「山水有神音」。天地は神様の言霊で満ち満ちていると説明。八雲琴も少し弾き、教典の霊界物語の拝読の録音、七百時間分を配信した「YouTubeチャンネル藤井盛」を紹介。五年前に亡くなった妻を詠んだ「歌集 妻千枝」も渡し、夫人は三十分近くわが家におられた。

 しかし、安倍元首相を揶揄したレポート(10・13・19)は、どうしても直接夫人には渡せず、秘書に渡した。

 父は高村正彦氏の選挙に協力しており、正彦氏自身が我が家に来られ、驚いたことがある。今回の夫人のお参りも、今後の選挙の応援依頼のつもりもあったろう。また、レポートを読んで理解を願いたいが、不快に思われたかもしれない。  

 一方、私も夫人を通じて、大本のことが、政治家の正大議員や父の正彦氏まで伝わることを願った。旧統一教会が、政治家を広告塔にしようとしたのと似ているかもしれない。

 十月三十一日、五十三巻二二章「天佑」と二三章「純潔」を勉強し、今年二月から始まった五十三巻が終わった。女性に弱いバラモン将軍らを、カルナ姫らが美貌で籠絡し、懸命にビクの国を守ろうとしたけなげでユーモアある物語だった。

 高村正彦氏が、かつて旧統一教会の顧問弁護士であったとのことだが、父の初盆にわざわざ来てもらい、話もしっかり聞いてもらった夫人から、もし投票依頼があって、それに応じるとすれば、私もバラモン将軍らと同じ構図になる。

 最終的にビクの国が救われるのは、治国別の宣伝歌と摩利支天が引き連れた数百の獅子の唸り声による。だが、二つの疑問がある。

 一つ目は、「猪に乗った三面六臂」(13巻注5篇19)の摩利支天が、なぜここだけ活動神で登場するのか。他の箇所では、強い者の例えで名称が出るだけである。『神名備忘』(窪田英治編)には、摩利支天は五六七の大神の神力の具現とある。

 二つ目は、神素盞嗚尊が治国別にビクの国に行くよう指示されているが、こうした個別案件で具体的に御活動されるのは、木花姫や日の出神の例が多い。なぜ、ここで神素盞嗚尊が登場されるのか。

 摩利支天も含めて、みろくの大神の御活動を顕現神別に整理してみるのも、みろくの大神を理解する上で役に立つ。今後の作成文章のテーマの一つになる。 

          (令4・11・4)
〔『愛善世界』令和4年12月号掲載〕

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