「愛善世界」誌掲載文等

(64)松・竹・梅の宣伝使―市井(しせい)に生まれ替わる―

○松・竹・梅の宣伝使の活躍 松・竹・梅の宣伝使に関する霊界物語の関係章が、今年令和六年の『愛善世界』誌に掲載されている。 「五月号 華燭の典(八巻三八章)」 「六月号 刹那信心(九巻六章)」 「十月号 九人娘(九巻二九・三○章)」  松代姫...
「愛善世界」誌掲載文等

(63)言霊(ことたま)の助(たすけ)に依りてー伊都能売神諭に学ぶー

○孫娘の不登校  孫娘の不登校で困っていたところ、愛善歌壇(『愛善世界』十月号)の短歌が目についた。 「思春期のこむずかしきに疲れたる吾に添ひ呉れる愛犬もなかは  京都 竹庭小菜」  この歌の「もなかは」は古語だろうか、どういう意味だろうか...
「愛善世界」誌掲載文等

(62)なお開祖のご苦労に報いる―大本神諭と霊界物語の一体性―

○人間味ある開祖を感じる  開祖ご昇天百年記念大本大祭の前日の平成三十年(二○一八)十一月二日、出口なお開祖のご足跡を福知山市内にたどった。今から六年前になる。(『愛善世界』誌平成三十一年一月号「開祖様のご足跡をたどる隣地研修会」以下参考)...
「愛善世界」誌掲載文等

(61)小糸姫と友彦―霊界物語の表現を味わう―

○妻も女丈夫 総じて、霊界物語に出てくる女性は女丈夫である。か弱く可憐(かれん)と見えし乙女は、あっと言う間に男たちを従える女頭目や大宣伝使となっている。  今回はその一人、小糸姫の話であるが、妻は、私が病室に来るのを待ち、お取次の拍手が終...
勉強会レポート

杖立温泉・白水荘(レポート41)

大正十二年八月三十日、出口聖師は宿泊されていた白水荘(当時梅屋旅館)を発たれた。それからちょうど百一年目の今年八月三十日、「迷走台風」「のろのろ台風」と言われた台風十号が杖立温泉の近くを通過した。  台風に関して過去も同様のことが、パインタ...
勉強会レポート

私の対外宣教(レポート40)

八月十二日(月)、中学校の同窓会で幹事代表として挨拶をした。妻も引き合いにして、霊界やユーチューブチャンネル、ホームページの語句を入れた。対外宣教のつもりもあった。 「卒業生一九一名のうち九名が、また担任の先生方もすでにお亡くなりになってお...
勉強会レポート

内外蒙古独立救援軍(レポート39)

入蒙に同行した合気道の始祖植芝盛平氏の特集が、『ムー』誌二〇二四年八月号にあった。「超能力」「神秘スピリチュアル」など表紙にある。  植芝氏が、大正八年に父親の病気平癒の依頼で、初めて出口聖師を訪ねたとか、入蒙中、銃撃戦で銃弾より先に飛んで...
「愛善世界」誌掲載文等

(60)天変地妖と宣伝使―私の泥海時代―

○湖水となる低地  昨年七月一日の朝、吾が集落の約二十ヘクタールの水田地帯が一面湖になっていた。増水した川の逆流によるものである。深さが三メートルにも達し、水田地帯の端にある住宅も何軒か孤立した。前日からの降雨量が二百ミリを超えていた。  ...
「愛善世界」誌掲載文等

(59)入蒙とトルマン国の物語―現界で最善を尽くす―

○白鷺の歌  父親の跡を継いで米作りを始めて、今年で四年目になる。二年目の夏、家族の中で私だけがコロナにかからず、九日間田んぼの中でヒエ取りをした。その結果か、三年目の昨年はよくお米ができた。  また、田んぼに入るようになって、その風景を短...
勉強会レポート

強い思い(レポート38)

平成二十六年から大本山口本苑で始まった八雲琴の研修会が今年十一年目に入り、六月七~九日で開催された。  この研修会の発端は、山口本苑で八雲琴の研修会をしたいという、柴田和子さんの強い思いである。その思いを託された私は、東京の葛目苑子さんに講...
勉強会レポート

神観の誤りを指摘(レポート37)

四月三十日(火)。いつも勉強会の初めは、参加者がそれぞれ近況などを話す。私は、その日目を通した『愛善世界』誌五月号で気づいたことを数点述べた。その一つで、徳重高嶺氏の「神定聖地の意義」の文章に触れた。 「開祖様、聖師様を過去の人としてしまい...
「愛善世界」誌掲載文等

(58)お歌にみる「みろく下生」

○松本清張著『神々の乱心』  松本清張氏の絶筆「神々の乱心」は、大本をモデルにしたもので、時代背景を第一次大本事件から入蒙あたりに置いてある。入蒙におけるパインタラ事件が、忠実に描写されている。 「出口王仁三郎は…張作霖の部将廬占魁軍の護衛...
「愛善世界」誌掲載文等

(57)入蒙を考える(その四)―エルサレム行きとは―

○神か狂(きちがひ)か  入蒙記は霊界物語特別編となる前、「王仁蒙古入記」(上野公園著)として大正十四年二月に出版されている。特に入蒙記の六章「出征の辞」から三五章「黄泉帰」までは、王仁蒙古入記の文章そのままである。 王仁蒙古入記(目次) ...
勉強会レポート

悲惨さを「おかしみ」が和らげる(レポート36)

「お父さんの嘘つき。もう少しじゃあなかった」と言われるだろうと思いながら、「もう少し、もう少し」と山道を登らせた。盆の暑い中をである。高熊山に一度お参りをさせておきたかった。  保津川沿いのトロッコ列車に乗せ、確かこの時だったと思うが、下山...
「愛善世界」誌掲載文等

(56)入蒙を考える(その三)―白音太来 (パインタラ) での辞世―

○松陰密航企てから七十年目の入蒙 吉田松陰に関係する私の短歌が、朝日新聞山口版の短歌欄(平成三十年九月五日)に載った。 「池田屋に斃(たお)れたる志士松陰の養母の実家も道の辺山口」  勤王の志士の実家も吉田松陰の養母の実家も、いずれも道沿い...
勉強会レポート

一大王国の建設(レポート35)

私は車の中で、自分が拝読した霊界物語の録音を聞いており、今朝は六十六巻を聞いた。その序文に「六十七巻として蒙古入りの真相を」「いよいよ六十八巻となり」とあることから、入蒙記は当初、六十七巻として発刊される予定であったことがわかる。  また、...
「愛善世界」誌掲載文等

(55)入蒙を考える(その二)―キリストの聖痕―

○三朝別院の歌碑  昨年十二月一日、鳥取県三朝温泉にある大本三朝別院の大祭に参拝した。その別院の玄関先に、昭和二年十一月に詠まれた出口聖師の歌碑がある。 「三四年前から来てみたいと思ふていた三朝温泉にやっと来ました」            ...
勉強会レポート

出口聖師に倣(なら)う(レポート34)

大本山口本苑では毎月一日(ついたち)、慰霊祭が行われる。先日の二月一日は一昨年帰幽した父親の二年祭があり、参拝した。また、以前、宝永七年帰幽の藤井妙淑毘女の三百年祭もあった。  その宝永七年(一七一○)の三年前、宝永四年(一七○七)十一月二...
「愛善世界」誌掲載文等

(54)入蒙を考える(その一) ―みろくの世の宝―

○杖立温泉と神功皇后  今年令和六年(二○二四)は、出口聖師が大正十三年(一九二四)に入蒙されて百年目に当たる。  一方昨年は、大正十二年(一九二三)に出口聖師が熊本県の杖立温泉で御手代を出されて百年目に当たった。十月二十九日、山鹿市の瑞霊...
勉強会レポート

平穏な日常のありがたさ(レポート33)

昨年十二月二十六日、勉強会が終わってまもなくして、お母さんが亡くなったという電話が入った。亡くなられたのは多賀谷紫(ゆかり)さん(九三歳)で、かつて私のインタビューにより「台湾時代の思い出」(「愛善世界」誌平成二十七年七月号)を語っていただ...
「愛善世界」誌掲載文等

(53)天の岩戸開きを考える(その四)

○八王子  九年前の平成二十六年九月、妻の母親の三回忌の法要で名古屋に行った。法要の後、津島市にある素盞嗚尊を祭神とする津島神社に参拝した。 津島神社 平26.9.13  津島神社は、素盞嗚尊が午頭(ごず)天王【註1】とも称されることから天...
勉強会レポート

悔悟の花が開く(レポート32)

十月三十一日の勉強会は五十五巻三章「万民」から四章「真異」まで。前回レポートの久米彦は「吾身に巣ぐふ曲神は…肉体見すてて逃げ出(いだ)す」(二章「道謡」)と、憑依していた悪神が逃げ出して改心に至ったと歌っている。朗(ほがら)かではあるが、何...
「愛善世界」誌掲載文等

(52)天の岩戸開きを考える(その三)

〇撞(つき)賢(さか)木(き)厳(いず)能(の)御(み)魂(たま)天(あま)盛(さか)留(る)向(むか)津(つ)媛(ひめ)之(の)神(み)言(こと) 六年前、妻の膵臓(すいぞう)がんがわかり、最後の旅行先となった吉野山で、妻は、子に恵まれな...
勉強会レポート

邪気・邪霊を払う(レポート31)

『愛善世界』誌七月~九月号の霊界物語は、一巻三篇の「天地剖判」(註)。宇宙の大原霊神(おほもとがみ)・国祖大国常命が金色の竜体に、また坤金神が銀色の竜体となって天地を造られる。その過程で邪神が発生するのもやむを得ないとある。 「地の一方では...
勉強会レポート

霊場に身を置く(レポート30)

八月二十七日の瑞生大祭に参拝した。四月のみろく大祭、弥仙山岩戸開き百二十年記念祭典(註1、註2)、そして、七月の高木明彦さんの葬儀に続く今年四回目の参綾となった。瑞生大祭後の七夕祭にも参拝したが、最終日は初めてのこと。開始が午後四時で、山口...
「愛善世界」誌掲載文等

(51) 天の岩戸開きを考える(その二)

○「火水(かみ)の戦い」か? 出口和明著『大地の母』に「火(か)水(み)の戦い」という言葉が出て来る【註1】。 「直と鬼三郎にかかる神霊同士の争いを、役員信者たちは「火(か)水(み)の戦い」と呼んだ…まさに竜虎あいうつ…火水の戦いが熾烈にな...
「愛善世界」誌掲載文等

㊿天の岩戸開きを考える(その一)

○竹生島に渡る  八年前の平成二十五年十二月、素盞嗚尊の三女神が祀られている琵琶湖の竹生島に、妻と渡った。渡る前には、天照大御神の五男神の一人、天(あま)津(つ)彦(ひこ)根(ねの)命(みこと)が育ったという彦根城【註1】も訪れた。 竹生島...
勉強会レポート

聴覚で証覚を円満ならしめる(レポート29)

八雲琴の家元・田中緒琴(初代・二代)親子が弾く「秋(あき)風(かぜ)曲(ふり)」へのアクセスが、私のYouTubeチャンネル藤井盛で四千回を超えた。綾部の方から、とてもいいテープを送っていただいたお陰である。  二代家元が主旋律を弾く「本手...
勉強会レポート

社会の因襲的悪弊の排除(レポート28)

田植えのための代掻きを終え、夜七時半からの勉強会にやや遅れて参加した。米作りは今年が三年目になる。 「朝早く田んぼにいるのは白鷺と雉子と五(ご)位(い)鷺(さぎ)吾とカルガモ」(朝日歌壇 令4・8・14)   昨年、全国版に掲載された私の短...
「愛善世界」誌掲載文等

㊾お腹をすかせた御先祖様~草野一也さんに聞く (3)~

福島県相馬市の草野一也さんから、今回はお腹をすかせた御先祖様の話を聞いた。 〇  農家の御夫婦が相談に来られた。旦那(だんな)さんの右の肩が重くなったままだという。家の周りを掃除し、井戸の周りの草も取った後、ほっとした時から、肩が重くなった...
「愛善世界」誌掲載文等

㊽『愛善世界』誌への投稿十年目―弥仙山岩戸開きを考える―

○文章は書けないと思っていた  『愛善世界』誌に初めて投稿したのは平成二十五年で、四月号に「霊界物語と私」【注1】が掲載された。それから今年がちょうど十年目になる。  私が病気で伏せていた時、自分が録音した霊界物語を聞いた。すると、お愛が生...
「愛善世界」誌掲載文等

㊼身に添う神々さま ―木花姫(このはなひめ)に学ぶ―

○念彼観音力(ねんぴかんのんりき))  平成二十八年八月、妻の亡くなった両親の分骨のため、日蓮宗総本山の身延山久遠寺にお参りをした。妻の母親の希望であった。私は久遠寺の広いお堂で観音経(妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五)を唱えた。経文には...
「愛善世界」誌掲載文等

㊻人間に生まれる― 因縁ある身魂と御用 ―

〇十和田湖の神秘  月鏡の最後に「十和田湖の神秘」がある。弥勒出世大願の「男装坊」が十和田湖に入定せんとし、湖の主たる竜神「八郎」を戦いの末、追いやる物語である。 一方、霊界物語三十五巻には、スッポンの湖の竜神を三五教の宣伝使が「言(こと)...
「愛善世界」誌掲載文等

㊺霊界物語 第16・17巻に学ぶ(4)~伊勢神宮・外宮の豊受大神は瑞霊・豊雲野尊~ 

【伊勢神宮・外宮の由来】  8年前の平成25年12月23日、式年遷宮のあった伊勢神宮の外宮を参拝した。外宮には式年遷宮を記念した博物館「せんぐう館」があり、外宮の由来が説明してあった。 伊勢神宮外宮 式年遷宮参拝 平25.12.23 「式年...
勉強会レポート

血まなこになって霊界物語を拝読する(レポート27)

王羲之の代表作「蘭亭序」にちなんだ書道展の紹介紙面(朝日新聞 令5・3・24)に、「名誉顧問 杭迫柏樹」氏の名前があった。氏は著名な書家であるとともに、大本を弾圧した京都府特高課長杭迫軍二氏の子でもある。 ○  出口聖師が、第二次弾圧事件に...
「愛善世界」誌掲載文等

㊹満州事変と出口王仁三郎聖師~三谷清氏の大きな御用~

昭和六年九月十八日、満州事変が勃発した。満州国が建国され、日中戦争から太平洋戦争へと至った。聖師は国家弾圧を引き込み、第二次大本事件を太平洋戦争の型となして、日本の軍備撤廃をなした。  聖師が積極的であった満州国建国や太平洋戦争の発端となっ...
「愛善世界」誌掲載文等

㊸慰霊祭での不思議な話~草野一也さんに聞く(2)~

福島県相馬市の草野一也さんから、今回は慰霊祭での不思議な話を聞いた。 〇  一つ目は、慰霊祭の最初に行う八方祓いの折のこと。八方祓いをする祭員が、黄金の光に包まれていた。東海本苑の桜井先生から聞いてはいたが、実際に自分の目で見たのは初めてで...
勉強会レポート

第三次大本事件四十年(レポート26)

昭和五十七年(一九八二)五月二十六日、大本本部は、出口直美様の教主継承者変更を決定した。  その後、全国青年部長会議が亀岡の天恩郷で開催されることとなっていた。そこで配布する資料のホッチキス止めを、結婚したばかりの妻とした。当時私は二十四歳...
「愛善世界」誌掲載文等

㊷霊界物語 第16・17巻に学ぶ(3)~宣伝使長 悦子姫の神人合一~  

第49巻(第6章「梅の初花」)に、八島主が初稚姫に結婚について語っている。ここに悦子(よしこ)姫(ひめ)の名が出て来る。独身ゆえの大活動とある。 「八人(やたり)乙女(おとめ)の方々でも夫を持たれた方は家庭の主婦として自由自在の活動が出来な...
「愛善世界」誌掲載文等

㊶妻の昇天と「お取次」

私の妻は、平成二十九年十月三十日未明、六十歳で亡くなりました。  妻は膵臓ガンの治療で再入院していました。亡くなる前日に、妻の様子が急におかしくなりましたので、夜は上の娘が病院で付き添いました。  すると夜中三時に、娘から病院に早く来るよう...
「愛善世界」誌掲載文等

㊵お孫さんの不思議な話 ~草野一也さんに聞く(1)~

福島県相馬市の草野一也さんから、お孫さんの不思議な話を聞いた。  草野さんからは、これまでも慰霊祭やお取次での不思議な体験をお聞きし、それらは『愛善世界』誌(平成二十八年九月号、令和二年三月号)に掲載されている。今回は、現在二十歳のお孫さん...
「愛善世界」誌掲載文等

㊴霊界物語 第16・17巻に学ぶ(2)~鬼彦・鬼虎の改心~ 

○鬼彦・鬼虎の改心の過程  さて、文章の第1回目で示した霊界物語が現実味を増す舞台設定の中で、第18巻「総説」にあるとおり、悦子(よしこ)姫らの宣伝使により、邪神が改心する物語が展開されている。  「英子姫、悦子の姫と諸共に、自転倒(おのこ...
勉強会レポート

中国電力社長への手紙(レポート25)       

中国電力(株)社長の瀧本夏彦さんあてに手紙を出した。簡易書留で「代表取締役社長」とつけて本社に送った。瀧本さんは、高校三年間のクラスメートである。 ○ 前略 テレビでも拝見いたしました、中国電力社長へのご就任、おめでとうございます。一方、厳...
「愛善世界」誌掲載文等

㊳霊界物語 第16・17巻に学ぶ(1)~現実味を増す霊界物語の世界~

○三伏(桶伏山・鉢伏山・虎臥とらふす山)  6年前の平成28年10月8日、「天空の城」竹田城跡を訪れた。妻の希望であった。「お父さんの行くところは大本のところばかり」とよく言われていたが、実は、竹田城跡も大本と関係があった。 「天空の城」竹...
勉強会レポート

軍備撤廃は一貫した御教え(レポート24)

昭和24年に再発足した人類愛善会により平和大行進が行われている。「平和憲法を守ろう」「世界軍備の全廃」の横断幕などが掲げられ、出口榮二先生や梅園浩氏らが先頭に立っておられる(大本70年史下巻1113頁)。  また、昭和29年の第五福竜丸の水...
短歌

朝日新聞全国版「朝日歌壇」入選歌

朝いつもいっしょのバスを待ちながら言葉交えず寂しき人ら                                〔昭50年1月第四回 五島美代子選〕 自らの巣に死すほかなき蜘蛛にして餌(え)を待つままに風に吹かるる          ...
短歌

朝日新聞山口版「歌壇」入選歌

選者 音羽 晃 〇孫拓くんまもなく一歳家電好き今は掃除機離せば泣きぬ   〔平30・7・4 〕   〇池田屋に斃(たお)れたる志士松陰の義母の実家も道の辺山口    〔平30・9・5 〕           ○買い置きしままなる白菜真二つに...
勉強会レポート

霊界物語を世に広める(レポート23)

明治三十七年頃の出口聖師のお歌がある。  「吾が書きし五百六十七冊の著書は残らず蛆虫(うじむし)焼きたり」(歌集「百千鳥」)という霊界物語一巻(「発端」)にある「旧役員の反抗」に関するものである。  出口聖師はよほど悔しく思われたのであろう...
「愛善世界」誌掲載文等

㊲-3 聖師の御神格を隠して来た歴史(3)

〇今も生きる特高組織と治安維持法  戦前、大本を弾圧した特高は、戦後も内務省「公安課」、各警察本部「警備課、公安課」と組織を変え、また、特高官僚は一旦公職追放の対象となったものの処分解除となり、旧自治省や警察庁等の上級幹部に復職し、その組織...
「愛善世界」誌掲載文等

㊲-2 聖師の御神格を隠して来た歴史(2)

開教百年目の霊界物語 〇聖師の御神格隠しが極まる   「三代教主伊都能売御霊論」  「聖師を救世主とは言わない約束」は、なおも続く。その極め付きが、聖師の御神格を三代教主に置き換えたことである。  昭和二十九年十月二十九日の全国主会長会議に...
「愛善世界」誌掲載文等

㊲-1 聖師の御神格を隠して来た歴史(1)

開教百年目の霊界物語  「聖師を救世主とは言わない」という約束が、戦後、昭和二十一年の愛善苑発足時にあったことを教学委員であった土井靖都氏が書き残しておられる。  万教同根、人類愛善を旗印に再出発した大本であるが、その後の歩みは不可解なとこ...
勉強会レポート

構図が似ている(レポート22)

今年八月の盆前、高村正(まさ)大(ひろ)衆議院議員の優香夫人が、二月に他界した父の初盆のお参りに来られた。正大氏は元自民党副総裁正彦氏の息子さんである。夫人に父の祀られている祖霊舎を二拍手で拝むようお願いし、以下を説明した。  わが家は神道...
短歌

歌集 妻千枝

◇◇プロポーズ〔昭和五十六年春〕 桜花(さくらばな)打ちに打つなり雨の日の夕暮れ方を君と歩めり 雨霞(あまがすみ)錦帯橋はおぼろにて春の嵐に一日(ひとひ)は暮れつ 吾が妻にと汝(なれ)に告げたり食事終え雨降りしきる外に出でしとき 「嫁はんに...
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宣伝歌集 1 出口王仁三郎著 (新撰)

宣伝歌集 1 出口王仁三郎著 (新撰) 開教百三十年 瑞生大祭記念 大本信徒連合会(令和4年8月9日 第1刷発行) 動画一覧はこちら
勉強会レポート

二十回目の山鹿・平和祈願祭(レポート21)

「神の子神の生宮たる吾々は、五六七神政出現ため、対外的戦備を取り除かねば駄目です」(64巻上5章「至聖団」)とのお示しに反し、安倍元首相は閣議決定で憲法解釈を変更し、「軍隊として戦争することになる」という、従前認められていなかった集団的自衛権の行使を一部容認した。
勉強会レポート

恨みを呑んだ挨拶(レポート20)

八月二十九日の勉強会は、五十三巻一六章「暗示」から一八章「八当狸」まで。解放されたビクトリア王が、バラモン二将軍を酒宴でもてなす折の複雑な心情が描写されている。  「泥棒に家を焼かれ、家族を殺された上、自分の命を助けて貰うたのを感謝するやう...
勉強会レポート

霊界での御幸はいを祈る(レポート19)

冥土の八衢(やちまた)で、ヱルサレムの宮を叩き潰した主犯と従犯の男が、幽庁の伊吹戸主神様(いぶきどぬしのかみさま)の裁きに送り込まれる場面がある(52巻24章「応対盗」)。  大正十年二月十二日に起きた大本第一次事件の首謀者をめぐる話で、従...
勉強会レポート

贖(あがな)いは御身(おんみ)の苦しみをもって(レポート18)

五月三十日の勉強会は五十三巻一二章「鬼の恋」から一三章「醜嵐」まで。カルナ姫は、その美貌で二人のバラモン将軍を恋の虜(とりこ)となし、二人の中に葛藤を起こさせる。思惑どおり、二人は軍刀で斬り合いを始める。  これと似た話が毎日新聞「ウクライ...
勉強会レポート

困難な時代を選ぶ(レポート17)

四月二十五日、第五十三巻の第一○章「女丈夫」と第一一章「艶兵」を勉強した。女丈夫ヒルナ姫らが、艶めいた美貌を武器に、久米彦らバラモン将軍を籠絡する。「媚びを呈し」「恍惚」とさせ、二人の将軍をメロメロにさせている。  ウクライナ侵略を止めない...
勉強会レポート

聖神教語(しやうしんけうご)を遵奉(じゆんぽう)して(レポート16)

前回(レポート15)、「本当の世界平和は全世界の軍備が撤廃したときにはじめて実現される」という出口聖師の吉岡発言(朝日新聞 昭二○・一二・三○)を紹介した。  出口聖師は、吉岡発言から二年後の昭和二十三年一月十九日に御昇天されるが、吉岡発言...
勉強会レポート

世界平和は全世界の軍備が撤廃したとき(レポート15)

道の栞に戦争と軍備に関するお示しがある。  「世の中に戦争くらい悪しきものはなく、軍備くらいつまらぬものはなし」「一つよりなき肉体を捨てて血の河、骨の山を作らねばならざるなり」「この悪しき世を松の世、神世となさんために、天より瑞の御霊を降し...
勉強会レポート

教えは悪事を働けるもののため(レポート14)

同じ日の新聞(朝日新聞令和四年一月二十八日)に興味ある記事が二つあった。俳優の高橋英樹さんの語りと福島原発事故放射能汚染による甲状腺がん被害者の提訴の記事である。二つは「見えない悪」で共通していた。 ○  髙橋さんが時代劇の悪役を語っている...
勉強会レポート

大神様が見ておられる(レポート13)

公務員は政治家に弱い。その身分や処遇を左右されるからである。安倍元首相の森友問題など、官僚は一応に口を閉ざし、正義感のある末端の職員が自殺をされた。訴訟を起こされた奥さんの会見の姿は痛々しい。  先月、山口県副知事も、安倍元首相のせいで、こ...
勉強会レポート

草莽々(ばうばう)たる萱野(かやの)(レポート12)

このレポートは今回で12回目の区切り。1回目のレポートで取り上げた「桜を見る会」の安倍元首相は、先の衆院選挙の山口4区で2万4千票を減らし、全国最低の投票率49・67%の山口県の中でも、48・64%の低投票率であった。  国民の厳しい目を気...
勉強会レポート

石屋の陰謀(たくみ)(レポート11)

岸田総理大臣は十月四日就任の翌朝、アメリカのバイデン大統領と電話会談を行い、日米同盟の強化を確かめ合っている。外国首脳との最初の電話会談であり、日本がいかにアメリカを頼みにしているのかがよくわかる。  この日米関係を象徴したかのような表現が...
勉強会レポート

信仰者の臨死体験(その2)(レポート10)

大本の信仰がある我々は、有難いことに死後霊界に行くことを教えられている。  「人間は未来の世界のある事が判らねば真の道義を行ふことが出来ぬ」「神幽現三界を通じて善(ぜん)悪(あく)正(せい)邪(じや)勤怠(きんたい)の応報(おうはう)が儼然...
「愛善世界」誌掲載文等

㊱台風14号と「9月8日のこの仕組」~本宮山教碑建立九十年目の異例な台風~

昭和六年九月八日に本宮山に教碑【註1】が建立されて九十年目に当たる今年九月八日、非常に強くなった台風14号が、異例の東進ルートをとった。そして九月十八日、台風は出口聖師が最後に御巡教された和歌山県に上陸した。  この九月十八日の九十年前は旧...
勉強会レポート

信仰者の臨死体験(レポート9)

今年は、元伊勢と出雲出修百二十年及び霊界物語口述百年に当たる。また、大本の重要な御経綸が行われてきた九月八日に、本宮山教碑が建立されて今年は九十年に当たる。  神は万物普遍の霊にして 人は天地経綸の大司宰也 神人合一して茲(ここ)に無限の権...
勉強会レポート

真剣な祝詞奏上(レポート8)

「呑めよ騒げよ一寸先は暗(やみ)よ 暗(やみ)の後には月が出る」。国祖大御神御隠退の混乱のなか、大蛇(おろち)の悪霊と金狐の邪霊に憑依され驕慢甚だしいウラル彦が謡うこの歌に、皆が踊り狂う(第5巻第19章「旭日出暗」)。これに、新型コロナウイ...
「愛善世界」誌掲載文等

㉟仇敵は恩人 ~第81巻(天祥地瑞申の巻)に学ぶ~

御歳暮を持ってきた叔母の顔を見て驚いた。息子の三億円の借金返済のため、お金を借りようと何度も我が家に足を運んでいたころの険しい表情が消えていた。優しく穏やかな顔になっていた。  叔母の夫、つまり叔父が亡くなった時、私はうつ病で入院中で葬儀に...
勉強会レポート

三番叟「トートータラリ」(レポート7)

六月二十八日、第五十二巻第二章から第四章までを勉強した。  【あらすじ】  第二章「哀別の歌」には、天界の天人のことが述べてある。初稚姫は、大神が太陽と現れ給う天国の天的天人で、能(よ)く神を祭り、宣伝使や信者の模範となり給うとある。また、...
勉強会レポート

教義と社会的行動(レポート6)

五月二十四日、第五十二巻に入った。第一章「真と偽」の愛と善に関する次の文章から、ボランティア活動に話が及んだ。お示しに沿うかどうか、動機が不純であっても、結果としていいことをしていれば、何もしないよりはいいのではないかなどの意見もあった。 ...
勉強会レポート

油断と慢心の罪(レポート5)

阿良田 浄・藤井 盛  四月二十四日は、第五十一巻第一七章「狸相撲」から第二一章「夢物語」まで。今回は「油断と慢心の罪」がテーマである。 〇  徳公と初公が、妖幻坊の妖術に欺されて豆狸たちと相撲をとっていると、ランチ将軍に仕えていたケースが...
勉強会レポート

女性について(レポート4)

二月十七日夜のNHK「ニュースウォッチ 9」で、オリンピック組織委員会新会長候補への橋本聖子五輪相一本化の報道がなされた。森喜朗前会長の女性蔑視発言による辞職の後任者 についてである。  その報道の解説者に見覚えがあった。「スポ ーツニュー...
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詐欺の手口を知っておこう(レポート3)

昨年令和二年の振り込め詐欺など特殊詐欺の被害額が二七七億円で、依然深刻な状況にあると警察庁が発表している。 私にも詐欺の葉書が届いた。妻が三年前に他界した時である。「奥さんには借金があり、このままでは訴えられる。そうならないようにするので至...
「愛善世界」誌掲載文等

㉞渋沢栄一と霊界物語

霊界物語第四十七巻( 第一○章「震士震商」)に、この二月から始まったNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」の主人公 渋沢栄一をモデルにしたと思われる慾野深蔵が登場する。  「約五百の企業を育て、約六百の社会公共事業に関わった『日本資本主義の父...
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高姫は我がこと(レポート2)

霊界物語インターネット勉強会が一月三十日(土)午後に開催された。第五十一巻第八章「曲輪城」から第十二章「初花姫」まで。 小北山の聖場乗っ取りに失敗した高姫が、浮木の里の曲輪城で、兇党界の肉体的凶霊妖幻坊の妖術に惑わされる場面である。 〇  ...
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秘書が責任を取る(レポート1)

新型コロナウイルス感染拡大の中、インターネットによる霊界物語勉強会が月に一回、開催されている。自宅のパソコンで参加できるwebミーティングソフト「Zoom」を利用したもので、出口孝樹代表責任役員がお世話をされている。  昨年十二月二十六日(...
「愛善世界」誌掲載文等

㉝霊界物語口述開始百年に向けて

~宣教の御用に勤(いそ)しむ~ 〇霊界物語〔拝読録音〕のインターネット配信  私の投稿「霊界物語の全巻録音」が、『愛善世界』誌平成三十年三月号に掲載された。加えて、この音声データを皆さんにお譲りすることも紹介していただいた。  私はこの霊界...
「愛善世界」誌掲載文等

㉜ヨリコ姫の改心

~浄土真宗と霊界物語~  出口信一先生の講演集「救世(ぐせい)の船(みふね)に」の巻頭に、霊界物語第六十七巻第五章「浪の鼓」の一節が記してある。花香姫が大神の神徳を讃美した歌の一つである。 救世(ぐぜい)の聖主に遇ひ難く瑞霊の教(をしえ)聞...
「愛善世界」誌掲載文等

㉛神島開きを考える

〇妻との三つの旅    「お父さんが行くのは大本のところばかり」  三年前の平成二十九年十月に他界した妻が、ある時期からこう言い始めた。妻を大本の行事に連れて行くため、なるべく前泊や観光を入れるようにした。  今回の文書は、妻が亡くなるまで...
「愛善世界」誌掲載文等

㉚新型コロナウイルスと信仰の力

新型コロナウイルスに関する新聞記事の中に、ヘブライ大学教授ユヴァル・ノア・ハラリ氏へのインタビュー記事があった(朝日新聞四月十五日)。氏は世界的ベストセラー「サピエンス全史」(邦訳)がある歴史学者である。次のように答えている。 「情報を得て...
「愛善世界」誌掲載文等

㉙国依別宣伝使と言霊の神力

~古事記と霊界物語~ 〇国依別は出口聖師  出口王仁三郎聖師は、霊界物語第二十巻から登場する国依別は自分のことだと言われたという【註1】。    国依別は登場早々、「嬶泣かせの家潰し」とか「後家倒し」と紹介され、お国、お光、お福、お三、お四...
「愛善世界」誌掲載文等

㉘真に依信すべきは主神一柱のみ

~スエデンボルグ著「天界と地獄」と霊界物語~  霊界物語の入蒙記には、出口聖師の教えが、既存の宗教にはない霊界の真相を説いた「火の洗礼」であることが示してある。  我々は、霊界を知ることにより人生が現幽を通じたものであり、また、現界での生活...
「愛善世界」誌掲載文等

㉗ 御手代お取次のご神徳

~草野一也さんと『真(しん)如(にょ)能(の)光(ひかり)』~  福島県の草野一也さんの「御手代(みてしろ)お取次(とりつぎ)のご神(しん)徳(とく)談」についてご紹介したい。今年八月十一日(日)、瑞生大祭前日の夜、愛善荘においてお聞きした...
「愛善世界」誌掲載文等

㉖「お父さん、足の痛いのが治った」

~草薙剣(くさなぎのつるぎ)の御神徳~  平成から令和への天皇の代替わりの儀式で、三種の神器のうちの剣(つるぎ)と璽(じ)(まが玉)が引き継がれた。このうち剣は、本体が熱田神宮に御神体としてまつられているが、この剣に関するお陰話を紹介したい...
「愛善世界」誌掲載文等

㉕拍手で立ち上がる光の柱

~江崎栄次大本山口本苑長に聞く~  二月三日の大本山口本苑での節分大祭で斎主を務められた江崎栄次本苑長が、祝詞奏上の後、拍手をした時に、自分の手から光の柱が立ち上がったのを見たと、大祭終了後の挨拶で参拝者の皆さんにお話をされた。その光の柱に...
「愛善世界」誌掲載文等

㉔霊界物語の全巻録音

○全巻録音が全巻拝読に  今から二十八年前の平成二年、三十二歳の時、霊界物語第六十九巻からの拝読に際し、併せて録音することを始めた。第六十八巻まで一回りしたのが平成二十年で、五十歳の時である。十八年を要している。  霊界物語は、音読で一巻拝...
「愛善世界」誌掲載文等

㉓罪を贖い続ける贖い主

○聖師が家の前の山口線を  昭和十年二月二十三日、出口王仁三郎聖師が、我が家の前を走るJR山口線を、汽車で通っておられた。聖師の歌日記【註1】でわかった。  石見なる益田の神聖発会式      すませて今日は徳山に入る        〔昭和...
「愛善世界」誌掲載文等

㉒日本会議と鰐口曲冬

~憲法改正をめぐって~  日本国憲法施行七十年目となった昨年五月の憲法記念日に安倍首相が九条改正を表明し、現在その作業が進められつつあるが、憲法改正運動を中心となって進める日本会議の運営は、生長の家創始者・谷口雅春氏の信奉者により行われてい...
「愛善世界」誌掲載文等

㉑改心と風景

現代社会は災害や紛争、犯罪が多発し、また不正やいじめなどがはびこる苦しみに満ちた世の中だと我々の目には映る。しかし、これが本来の姿だろうか。神を悟り改心した者は、風景に天国のありさまを見ることが霊界物語に示してある。 ○鈴木秀子さんの体験 ...
「愛善世界」誌掲載文等

⑳出口なお開祖と初稚姫

藤井 盛 出口なお開祖   一月二十九日、愛善苑の塩津晴彦さんが兵庫県たつの市で開催されている「霊界物語たつの研修会」の第三十五回に参加した。  第四十八巻の勉強をしていた時に、特にその場で話題になった訳ではないが、第一〇章「天国の富」(下...
「愛善世界」誌掲載文等

⑲地軸の傾き

~傾きがなくなる五十世紀~                    藤井 盛  日本に四季の移り変わりがあるのは、地球の地軸が二十三・四度、太陽の公転面に対して傾いているからである。  つまり、太陽の周りを地球が傾いて回ることで、夏と冬とでの...
「愛善世界」誌掲載文等

⑱吉田松陰と出口王仁三郎聖師

藤井 盛  黒船来航の幕末に、深く国を憂えた孝明天皇と吉田松陰、これら二人と出口王仁三郎聖師との関わりをまとめ、今また時代の転換期にある今日(こんにち)、特に松陰の行動力から、我々の信仰のあり方を考えてみた。 〇大本との関係が強い玉(たま)...
「愛善世界」誌掲載文等

⑰パインタラ事件後80年目の台風
 ~数運は天運と相合す~

藤井 盛 ○平成十六年台風六号  平成十六年(二○○四)、戦後初めて六月に兵庫県に台風が上陸した。  この台風六号は、二十一日午後一時に神島付近を通り、亀岡の横を抜けて、午後二時に綾部上空、そして午後三時に冠島・沓島付近を通り抜けている。六...
「愛善世界」誌掲載文等

⑯キクイタダキの群と御先祖様

藤井 盛  平成二十四年十二月十四日、我が家の墓掃除に向かった。朝の九時半ごろである。  墓掃除は好きな方であるが、病気のため三年間行けなかった。ようやく体調が戻り始めたため、墓掃除に行ってみようという気になったのである。 ○  墓は、山に...
「愛善世界」誌掲載文等

⑮応対盗人 ~第五十二巻第二四章から~

()                           藤井 盛  霊界物語には、実在の人物がモデルとなって、中有界で裁かれる様子が描かれている。  実在の人物がモデルであるだけに、その善悪について、社会の評価と神様の目との違いを、我々は...
「愛善世界」誌掲載文等

⑭大国先生の生家を探して

藤井 盛  聖師さまの側近であった大国美都雄先生は、山口県山口市の出身です。この度その生家があった場所を探してみました。  大国美都雄先生の生家が山口市にあった。  私の家から十キロメートル先の山口市大内矢田という所にかつてあり、大深家と言...
「愛善世界」誌掲載文等

⑬東日本大震災犠牲者慰霊五年祭レポート(2)

震災地慰霊祭を草野一也さんに聞く  東日本大震災の被災地を回って、三年前から慰霊祭を続けておられるいわき市の草野一也さんに、ご自身の特異な体験も混じえ、慰霊祭についていろいろとお聞きした。  お聞きしたのは、平成二十八年三月十一日、福島県相...
「愛善世界」誌掲載文等

⑫東日本大震災犠牲者慰霊五年祭レポート(1)

ふくしま共同診療所を訪問して  東日本大震災による福島第一原発事故放射能汚染の影響で、福島県内で小児甲状腺がんが多発しているという。その診療を目的に、平成二十四年十二月に開設された「ふくしま共同診療所」を訪問した。 小児甲状腺がんの多発  ...